一人ひとりの防災力向上が命を守る
情報防災係です。8月14日、15日にかけての大雨は全国各地に多くの被害をもたらし、御代田町でも大雨警報(土砂災害)が発表され、役場設置の雨量計では降り始めから止むまでに178mmを記録しました。
町では、
14日(土)9:30 建設水道課、産業経済課職員による町内パトロール
14:40 非常体制発令により、係長以上等の参集
15:30 災害対策本部設置
16:00 自主避難所開設準備開始
18:00 自主避難所開設(北小学校体育館と南小学校体育館)
15日(日)7:00 建設水道課、産業経済課職員による町内パトロール
12:00 自主避難所閉鎖
上記のとおり災害対策、避難対応を実施しました。
今回の大雨は台風などとは異なり、短時間の豪雨ではなく、雨足が強くなったり弱くなったりを繰り返していたため、避難所への避難が必要だと感じる方は少なかったと思います。しかし、今回のように強い危機感を抱きにくいような雨でも、普段と違う異変(揺れや音など)を感じたら、町からの避難情報を待たずに避難を開始してください。これから台風シーズンを迎えるにあたり、避難情報のおさらいと、災害に備えての情報収集に役立つアプリ等を紹介します。
避難所に行くことだけが避難ではありません!!
これは非常に重要なことで、1階は浸水の恐れがあるので2階に移動する。自宅は土砂災害警戒区域なので、車で土砂災害警戒区域外の公民館へ移動するなども避難です。
こうした身近な避難を考えるためには、自宅が安全といえるか、どこへ移動するべきかを知る必要があります。そのためにはまずハザードマップを確認してみましょう。
ハザードマップにより現状が把握できたら、次は知り合いや親せきの家に避難できそうか、難しいようなら町の指定した避難場所へ移動するルートや、移動手段、移動にかかる時間を頭に入れましょう。これを決めておくだけで、災害時に冷静な行動ができると思います。
あとは、情報取集が重要になります。テレビの天気予報だけでは御代田町ピンポイントでの情報を得ることは難しいかもしれません。そんなときにおすすめのアプリやサイトがこちらです。
上記の長野県河川砂防情報ステーションでは、土砂メッシュという機能があり、災害の危険がある地区には、黄色→赤色→紫色に色がついていきます。紫色は避難指示相当ですので、避難を開始していただく必要があります。 避難の目安に活用していただくのに分かりやすい情報です。
キキクルは気象庁が提供する気象情報のサイトです。今後の雨の降り方などを見ることができます。また、気象情報が続く時間帯や、今後の警報級の可能性も分かるため事前の備えや今後の状況を知るのに役立ちます。
こちらはYahoo!防災速報アプリです。スマホの位置情報と連携しておくと今いる場所の天候(強い雨など)が通知されます。私が利用している感覚ですが、かなり精度が高い印象です。また、新型コロナウイルスに関する警報等も通知されますので、ご自身で情報を探しにいかなくても良いというメリットがあります。
最後は中部電力パワーグリッドが提供している停電情報お知らせサービスです。こちらもアプリになりますが、停電情報を地図上で視覚的に確認できるだけでなく、避難所の情報も搭載しているため、避難所へのルート検索までできる優れものです。
普段からこうした情報ツールを利用して、家族やご友人、地域でシミュレーションや頭の中でイメージを膨らませていただくだけでも、災害時にとれる選択肢が増えることにつながります。 防災備蓄品等の用意も重要ですが、まずは身を守るため、家にいながらできる防災力向上を実践してみませんか。