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みよたまちの家計簿【令和2年度決算】

町の財政状況については「広報やまゆり」などでお知らせしていますが、もっと身近に分かりやすく理解してもらえるよう、一般家庭に例えながら解説していきます。​

■予算と決算って❓

みよたまちの家計簿では令和2年度決算を基に町の財政を説明していきます。
まずそもそも「予算・決算」とは、「予算」が使う見込みを表すものであるのに対して、「決算」とは予算を上限として 町民サービスを行った結果の数字のことを言います。
一般家庭で例えると、予算は「食費にいくら、次に買う家電にいくら」とあらかじめ計画することで、決算は実際に使ったお金のことをいいます

■町の会計の種類って1つじゃないの❓

町の会計は複数に分かれています。1つだけの方が分かりやすく感じるかもしれませんが、例えば町民の中でも一部の方だけが加入している国民健康保険に関する収入と支出は、その他の一般的なお金と分ける必要があるため会計が複数存在します。

会計種類

■どのくらいのお金の出入りがあったの❓

それでは、次に一番代表的な一般会計の決算状況について解説します。一般家庭でも家計簿をつけるとどんな項目にどれだけお金を使ったのかを客観的に見ることができるように、町の決算を見ることで過去一年間に、どんな町民サービスにお金を使ったのか、またどんなお金が入ってきたのかが分かります。

さて、町の決算状況ですが

入ってきたお金(歳入)82億9,797万円 - 使ったお金(歳出)80億1,967万円 = 2億7,830万円

ただし、この2億7,830万円の中には来年度使うことを約束しているお金(翌年度に繰り越すべき財源)が2,607万円あるので、実際の収支は

2億7,830万円 - 2,607万円 = 2億5,223万円

となり、このうち1億8,000万円は貯金(基金に繰り入れ)することになります。

■入ってきたお金の内訳は❓

歳入

入ってきたお金は円グラフのとおりです。令和2年度は新型コロナウイルス対策やGIGAスクール構想などに関する国庫補助金が増加し、歳入全体の1/3程になっています。

■どんな目的にどのくらいお金を使ったの❓

目的別歳出

次は使ったお金はどんな目的にどのくらいお金を使ったのか解説します。
グラフには○○費とありますが、一般家庭で例えると食費、ガソリン代、塾代、保険料といったように目的によってお金を分けて管理するものです。

目的別の主な内容は次のとおりです。
○総務費
 →庁舎や財産の維持管理、企画、広報、町税の賦課徴収、戸籍住民基本台帳事務などに係る経費
○民生費
 →老人・障がい者などの福祉の充実、子育て支援、生活保護などに係る経費
○衛生費
 →町民の健康の保持増進、生活環境の改善、医療、公衆衛生などに係る経費と、ごみなどの一般廃棄物の収集・処理などに係る経費
○土木費
 →道路や公園、町営住宅などの整備や維持管理などに係る経費
○教育費
 →学校教育、社会教育、スポーツ振興などの教育行政に係る経費
○公債費
 →地方債(借金)の返済に係る経費

■どんなものにどのくらいお金を使ったの❓

性質別歳出

次はどんなものにどのくらいお金を使ったのか解説します。

性質別の主な内容は次のとおりです。
○扶助費
 →社会保障制度の一環として町が各種法令に基づいて実施する給付や、町が単独で行っている各種扶助に係る経費。具体的には、子ども・子育て支援法、老人福祉法などに基づく給付がこれにあたります。
○人件費
 →給与等経費
○物件費
 →光熱水費、消耗品の購入、備品購入費、委託料などの町が支出する消費的な経費の総称
○繰出金
 →一般会計から特別会計に支出される経費
○公債費
 →地方債(借金)の返済経費
○投資的経費
 →道路、橋りょう、公園、学校、の建設など社会資本の整備などに要する経費であり、普通建設事業費、災害復旧事業費および失業対策事業費から構成されています。
○補助費等
 →町が各種団体などに交付する補助金などの経費

■もっと身近な数字にできないの❓

町の決算は言葉が難しかったり、額も大きすぎてイメージしづらいかと思います。イメージしやすいように、ここでは、5人家族(共働きの夫婦、大学生の娘さんに高校生の息子さん2人)で1カ月の月収82万9千円としてみます。(歳入82億9,797千円について、1億円を1万円に置き換えて計算したものです。)

家計簿

これを見ると給与だけでは足りないため、親からの仕送り(国県支出金・分担金負担金)や借金(町債)を活用することが必要なのが分かります。
(※実際の家計における収入・支出などの構成や考え方とは大きく違うため本来置き換えることはできませんが、仮に置き換えた場合という視点で作成しています。)

■どうして借金するの❓

町が公共施設や道路などを建設する場合、一時的に多額の資金が必要になります。その年度だけの収入で賄うと、他の行政サービスが町民の皆さまに提供できなくなるかもしれません。また、そういった施設は将来にわたって何世代もの方が利用します。その負担を現役世代だけではなく、将来世代も負担し、町民負担の公平性を保つ観点からも借金をして事業を行っています。この借金を地方債と呼びます。

■どうして基金が必要なの❓

一般家庭でも教育や旅行など、貯金目的を分けて積み立てることもあるかと思います。同じように町の基金もお金のやりくりをするための財政調整基金や決まった目的のために積み立てている特定目的基金などがありあます。安定した行政サービスを提供する為に、災害や経済情勢の悪化など不測の事態に備えておく必要があります。

■実際のところ御代田町の財政はどうなの❓

令和2年度決算をまとめると概ね健全な財政状況と言えます。今後も健全な財政状況を維持できるように、基金の見直しや必要な普通建設工事を進め、より良い御代田町を目指していきます。

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