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自分の住む町はふるさと納税で応援できる?役場の担当者に聞いてきました!

この記事は、みよた町民が実際にまちを楽しみながら、まちの魅力について考える新プロジェクト「みよたの町民note」の一環です。

御代田町が力を入れているという「ふるさと納税」。応援したい気持ちはあれど、そもそもふるさと納税をやったことないし、どういう仕組みかさえよくわかってない……(汗)。

そこで、家計簿も確定申告も大の苦手なわたくし本間(2021年4月より御代田町在住)が、今さら聞けないキホンから、町の施策までネホリハホリ聞いてきました。

「町にとって意味がある」「自分にもできることがある」と分かれば、誇りに思う気持ちや、もっと応援したい気持ちに繋がるかも!? ってことでいざ役場へ!

お聞きしたのは企画係のお二人。中間さん(右)と萩原さん(左)。大学からの友人であり、他県から御代田に越してきた移住者であり、現在ご近所さんだそう。どんだけ仲良し!


ふるさと納税ってそもそも…?

まず、めちゃくちゃ基本のところを聞いていいでしょうか。
ふるさと納税って、自分の住む所とは別の自治体に税金を払って、返礼品をもらうってことですよね? つまり、御代田町民は、御代田町にはふるさと納税できないってこと、ですか?

「できることはできるのですがあまり意味がありません。返礼品がもらえないので」

じゃあ御代田町民は、よその自治体へふるさと納税したくなりますね。それって、ぶっちゃけ町にとってはどういう意味になります?

「御代田に払っていただくはずだった税金を、他の市町村へ払うということでして…、正直、町としては……」

(ゴクリ……)

「正直……痛い、ですかね(苦笑)。あくまで町の担当者目線ですけど。
しかし、”自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度”として創設されたのでそこは尊重すべきだと思っています。」

そうかー、御代田に払うべき税金が別に行っちゃうことになるとは。お恥ずかしながら知りませんでした。呑気に「そのうちやってみようかなー」とか思ってました。
ちなみに税額ってことは、その人の年収によってふるさと納税できる金額が変わるんですよね?

「はい。家族構成等で変わってきますがだいたい年収500万円の方が寄付できる額は3〜6万円くらいです」

え!それだけ?

「はい。例えば、御代田町の返礼品の中にある、THE HIRAMATSUのヴィラスイートペア宿泊券3泊4日は170万円なんですけど、これを寄付できる人は年収約5000万円くらいの人です」

年収5000万!ひー!!私の知らない世界の人たち! そうか、ふるさと納税って年収が高い人ほどメリットがある制度だったのか……。


御代田町、めっちゃ頑張ってる!

気を取り直して、現状を伺いましょう。御代田町のふるさと納税、つまり町が全国の方々からいただいている金額は、どのくらいのものなんですか?

「2020年度で、2億3000万円ほどです。2018年度が4300万円ほどですから、この2年で5倍に増えました」

ええっ!すごいじゃないですか!!!
どのような施策が功を奏してきたんですか?

「2019年2月末に小園町長が就任してから、たくさんの施策を打ちました。例えば…」

  • 掲載するポータルサイトを増やす

  • 「みよたんクエスト」をスタート

  • 返礼品を出品している事業者で一定額以上寄付を集めた事業者を訪問し表彰する

  • 寄付して下さった方全員に、町長の直筆サイン入りのお礼の手紙(今年度は4千枚近く!)

るさと納税ポータルサイトの1つ、「ふるさとチョイス」のTOP画面
オンラインショッピングの感覚で寄付先を選べる。  


「やってきたことは地道な施策が多いですよ。でも特に事業者さんへの表彰は、町との関係づくりと、出品を継続していただくモチベーションにつながっているかなと思います」

返礼品の中で、人気なのはどんな商品ですか?

「現在までのところ、よなよなエールのヤッホーブルーイングさん、高級バッグの濱野皮革工藝さん、高級ホテルの HIRAMATSUさんです。
他にも、やまいしさんのお蕎麦、レーマンさんの麦チョコ、フェリーチェさんの焼き菓子などなど、40ほどの事業者さんに参画いただいています。今後もっと増えるように頑張りたいと思います」

返礼品を選びながら、初めて御代田町を知って下さったり、興味を持って下さったり、そうして御代田ファンが増えていくといいですね!

「ですね!」


ふるさと納税を応援するにはどうしたら?!

町民として私は、我が町御代田のふるさと納税をもっと身近に感じて、応援したい気持ちがあるんです。何かできることはないのかなあ……。

応援したい!① 町外の人に宣伝する
じゃあ町外の親族や友人などに、御代田のふるさと納税を宣伝するのはいいことですよね?

「それはもちろん、とてもありがたいです!」

よーし、お金持ちの友達におすすめしようっと(笑)。
今後この「みよたの町民note」でも、ふるさと納税の返礼品を紹介していく予定なので、ぜひ参考にしてもらいたいですね!

応援したい!② 返礼品を出品する
返礼品の種類は、もっと増えた方が町としてはありがたいんですよね? ではもしや、いち町民でも出品できたりしますか? 

「はい。ふるさと納税特産品等選定委員会があり、そこで審議するのですが、総務省から示されている返礼品基準に抵触しないものであればできる限り返礼品として取り扱うようにしています。
例えば本間さんが料理を作って、真空パックなどで保存が効くものにできたたりしたら登録できる可能性もありますよ。手づくりのアート作品や工芸品を登録したケースもあります」

おお!何か私にもできそうな予感が?! ちょっと企ててみようかな……。むふふ。


ちなみに、中間さんと萩原さんの個人的な「推し返礼品」って何ですか?

「僕は、くるまやの野沢菜こんぶです。めちゃくちゃ美味しいんですが、ちょっと返礼品の中ではシブいというか、あまり良さが伝わってないのが悔しいです」(中間)

くるまや!スーパーとかで売ってないんですよね。工場まで買いに行って食べましたよ。本っ当に美味しいですよね!

「僕はレーマンのムーギチョコですね。一瞬で一袋食べれます」(萩原)

一瞬で一袋……。


「みよたんクエスト」は、むしろ町民が見ると面白い!

ところであの……大変恐縮ながらお伺いします。先ほど施策の1つとして紹介された「みよたんクエスト」、あれがどうもよく分からないのですが……すみません。

「いえいえ、こちらこそ分かりにくくてすみません。
みよたんクエストを始める前は、ふるさと納税をしてくれた方に、この寄付を町政のどの分野に役立ててほしいか、選択できる仕組みだったんです。
しかし、選択できる分野が高齢者支援や子育て支援など大まかな設定しかしておらず、具体的に何に使ったか見えない状況でした。
これは多くの自治体でも同じような傾向で、つまりは自治体の役に立てるという意識よりも、もらう返礼品を選ぶ意識の方が強いということを示しているのかなと。
そこで新しく就任した小園町長が考えたのが、寄附金が町にどう生かされていくかを公開しながら、みよたんのレベルアップをゲーム感覚で楽しんでもらえるサイト、みよたんクエストです。
小中学校の給食無償化や、公園の遊具増設、道路補修や外灯のLED化など、町が良くなっていく施策が、ふるさと納税の寄付額が増えることで次々に実現していく様子が分かるようになっています。
つい先日(2021年11月末)には、全国のふるさと納税の取り組みの中でも優れているとして表彰されたんですよ。
返礼品がお目当てである方にはどこまで見て頂いているかな、というのはあるんですが、少なくとも、町の事業を知ってもらったり、お陰様で町が良くなっている感謝の気持ちはお伝えできていると思います」

なるほどー!めっちゃよく分かりました。
改めて見てみると……いや、これ、むしろ町民が見ると面白いです!!

「プロジェクト」紹介ページ

へえーこんなことやってるんだーとか、この取り組みありがたい!とか、最新の町の施策が分かってすごくいいですね! 

ん? この達成した施策の中にある「住民が創意工夫 住民活動応援事業」ってなんですか?

「ああ、それは町民主導のプロジェクトですね。町では、ふるさと納税を原資とした補助金(ふるさと納税住民活動応援事業支援金)を用意していまして、町のためにもなる面白い取り組みには事業費の5分の4、上限50万円を補助させていただいています」

えー!いいじゃないですか!何かプロジェクトを起こしたい町民は、これに応募するといいですね。毎年1月末から2月末が募集期間ですか、何かチャレンジできることはないか私も考えてみたいです!


ああ、なんだかよく分からなかった「ふるさと納税」がぐぐっと近くに感じられるようになり、そしたら町政への親近感も、合わせてぐぐっと湧いてきた気がします。

これからもっと応援します!がんばれ御代田町!

「ありがとうございます!ふるさと納税で町外の皆さんからの応援もいただきながら、町民のみなさんと一緒に町を盛り上げていきたいです。これからもよろしくお願いします!」


[取材構成編集・文] 本間 美和

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